「動画配信のためのシステムを作りたい!」
「動画配信システムの構築を知りたい!」
自社サイトにおいて、動画配信を始める場合、多くの方が元からあるシステムを使うか、もしくはセキュリティの面を考慮して、一からシステムを構築するというところもあると思います。
でも構築方法もシステムもある程度理解していなければ作れません。
今回は、動画配信システムの構築方法から、システム、必要なものや相場などを詳しく解説してまとめています。これから動画配信システムを作ろう、取り入れようと考えている方は必見です!
【動画配信システム】既存の配信サイトとプラットフォーム
動画配信プラットフォームとは、いわゆる動画配信サイトのことであり、代表的なサイトとしては、ニコニコ動画や、Vimeo、YouTubeなどがあげられます。
一方で動画配信システムとは動画コンテンツを限られた視聴者(メンバー)に向けて配信をすることです。動画コンテンツは、インターネットを使って動画配信を行うのでクラウドを主流としたシステムが多く、企業によってはプライベートクラウドを活用した配信を行うことも少なくありません。
動画配信の仕組みは次の基本構成から成り立ちます。
- 映像撮影
- HLS形式のエンコード
- CDN経由での配信
HLS形式のエンコードとは、動画ファイルを小分けにしてエンコードされることであり、CDNは再生する各所で動画データをキャッシュできる仕組みのことをさすのですが、これらをすることで遅延を減らし、安定した配信ができるのです。
【初心者でも可能?】動画配信システムの構築方法3タイプ
ここからは、動画配信システムを構築する方法として、どんな方法があるのかを、詳しくお話しましょう。
構築方法は主に3タイプにわかれています。
方法によって難易度が大きく変わってくるので要チェックですよ。
難易度低め!無料、有料のプラットフォームを利用
動画配信システムを構築したことがない!という方は、YouTubeなどのプラットフォームを活用することをおすすめします。
特徴としては、既存システムではあるものの、ほしい機能が実装されているので平均的に使いやすく、配信も難なくおこなえるところです。企業によって運営されているので、保守運用もプロのサポートありきだからこそ安心して利用できるでしょう。
難易度中間!パッケージで制作してもらう
構築システムはある程度知っているから難しくても大丈夫!という場合には基本機能が実装されていて、使いやすくするには自らで多少構築が必要となる、パッケージ版がおすすめです。
短期間、低価格で構築できるので手間取ることもなく作りたいように作れます。
ただ、提供されているパッケージによっては、カスタマイズの自由度が低いため、その点は要注意といえるでしょう。
難易度高め!スクラッチでゼロから構築する
こちらは動画配信構築を最初から行うので難易度は大変高めです。オーダーメイドで行う方法もあれば、自らで構築を組み立てることも可能なので、カスタマイズは自由ですが、費用は高額となります。
機能性が高く、オリジナルでのシステムを作りたい場合はこちらがおすすめです。
動画配信システムの構築の費用相場
配信システムの構築は3タイプですが、費用もそれぞれ変わってきます。
大きく分けて、
- 構築費用(サーバー・インターフェースの構築も含む)
- 保守運用費(ランニングコスト)
と、2つの部分で費用がかかります。
動画配信をするために必要となるサーバーやインターフェースの構築も必要になるのです。
構築に必要な費用の目安はおよそ200万円から300万円ほどです。主にシステムの構築費用とストリーミング配信のための費用に分けられるので、基本構成も明確に理解した上での予算設定が必要といえるでしょう。
そして、次の考慮点が、デザイン性や操作性に関わるところです。
オリジナリティを加味して制作をする場合は、パッケージだとオリジナル性が減ってしまうので、オーダーメイドになる可能性があるのです。
最後に、安全に、安心して運用するための保守運用代金として、ランニングコストが5〜10万円かかることも念頭に入れておきましょう。
動画配信システム構築の流れ
動画配信システム構築の流れは次の通りです。
- コンセプト、段取りを固める
- 要件定義を決める
- システムの開発会社を探す/もしくは、設計などの開始
- システムの開発会社を探す場合は複数社、相見積もりを取って比較
- システムを実際に組み込み
- 動作テストおよびβ版のリリース
コンセプト、段取りはあらかじめ決めておくことが利用目的に沿ったシステム開発になります。自社に最適な動画配信システムを制作するためにも、要件定義なども明確にしておきましょう。
次に重要となるのが相見積もりです。
自社で制作する場合は、良いのですが他社に開発を依頼する場合は、必ず1社に依頼をするのではなく複数社から選び、相見積もりを取るようにしてください。
専門的なことだからこそ、システム開発会社に一任してお任せしたいところですが、見積の内訳なども書かれていない場合、「どこにどれだけかかっているのか」という部分が不透明になることもあるのです。
だからこそ、相見積もりを必ずとって、
- 事前準備費用
- 作成費用
- 雑費用
それぞれ詳しく書かれつつ、自社に合う開発会社を選定しましょう。
【システム選定基準】動画配信システムの構築に必要なこと
最後に、動画配信システムの構築に必要な選定基準をひとつずつ解説します。
どのような点に注意しておけば良いのでしょうか。
選定基準①利用目的に対応しているか
先述で紹介した手順の要件定義、運用目的は明確でしょうか。
システム選定をする際に利用目的が明確している必要があります。
というのも動画配信がどのシーンで活用されるのかという部分で必要となる機能が変わってくるからです。
例えば社内の研修で活用する場合はプライベートクラウドで公開および共有ができますが、社外の場合はセキュリティ面だけでなく運用方法にも違いが出てきますよね。
利用目的を明確にして、システムが対応しているか、どのような機能を搭載しているシステムを選べば良いのかをまずは決めましょう。
選定基準②操作性や使いやすさ
次に選定基準として重要と言えるのが、操作性や使いやすさから選ぶことです。
使い勝手の良い機能が豊富なシステムでも、操作性が難しければなかなか使いこなせないですよね。
あなたは無料の海外ソフトを説明書を読まずに使いこなすことができますか?
まずは誰もが説明書を読み、そこから操作性を身に着けることから始まるでしょう。
安心安全な運用をするためにも、運用担当者のレベルに合わせた、使いやすいシステムを選定することは重要なのです。
選定基準③保存可能容量
自社で掲載する動画の長さはどのくらいの長さかわかりますか?
およそ1分から5分程度の短めのものであれば、比較的システムは選びやすいのですが、保存できる容量の多さが重要になることも少なくありません。
自社の利用頻度や動画の長さに合わせた保存容量のシステムを選択してください。
まとめ
動画配信システムの構築は、自社のレベルに合わせてそれぞれ検討する必要があります。
まずはどんなシーンで動画配信を行いたいのかを明確にした上で、要件定義をおこない、今回紹介した3タイプの中から、動画配信システムのタイプを選択しましょう。
システム開発会社を選ぶ際は相見積もりを忘れないようにしてくださいね!
きっと自社に合う動画配信システムの構築につながりますよ。